アメリカ合衆国
1940年代
ニューヨーク州ロックランド州立病院の退院者たちが「We Are Not Alone(私たちは一人ではない)」を合言葉に自助グループを結成。1948年には世界初のクラブハウス「ファウンテンハウス」が設立され、精神障害者による自主的な社会復帰活動のモデルとなった。
1963年
ケネディ大統領が「ケネディ教書」で精神保健政策の転換を図りコミュニティ精神保健法を成立させた。これにより脱施設化への方向性が示された。
1970年代〜
大規模な脱施設化が進む一方で、支援体制の不備により「回転ドア現象」(退院と再入院の反復)が顕在化し、地域支援の必要性が改めて問われた。
1990年
ADA法(障害をもつアメリカ人法)が成立。精神障害を含む障害者に対する差別を禁止し、就労や公共施設の利用を保障する重要な人権法として位置づけられた。
イギリス
1948年
国民保健サービス(NHS)が創設され、精神医療も国家医療制度の中に組み込まれた。これにより、経済的な負担に関係なく精神医療が提供されるようになった。
1990年
「国民保健サービス及びコミュニティケア法」により、CPA(ケアプログラムアプローチ)が導入され、多職種連携による個別支援計画の作成が義務付けられた。
1995年
ケアラーズ法(Carers Act)が制定され、精神障害者を介護する家族(ケアラー)への法的支援が制度化された。ケアラーの福祉と負担軽減が政策課題として明示されている。
イタリア
1978年
バザーリア法(法律180号)が制定され、精神科病院新設の禁止と効率精神科病院の縮小、地域精神医療への転換が定められた。これは脱施設化の先駆的モデルとして国際的に注目され、日本の制度にも影響を与えた。
ニュージーランド
1990年代
オヘイガン(Mary O’Hagan)ら精神科サバイバーによるネットワーク活動が活発化し、当事者主体の精神保健政策の推進につながった。
また、ブループリント政策では「リカバリー(回復)」の概念を中核に据え、精神障害を持つ人々が自らの人生を主体的に選択し、社会参加していくことを支援するサービス体系の構築が図られた。地域重視・予防重視の精神保健サービスが体系化され、国の基本方針として根付いている。
カナダ
2000年代
「Out of the Shadows(闇からの脱出)」を政府が発表。精神障害者を中心に位置づけたリカバリーシステムを国家レベルで推進した。
中国
「社会工作師」という国家資格が導入された。
韓国
精神保健法の整備により、「精神保健専門要員」が法的に定義されている。
精神保健看護師、精神保健社会福祉士、精神保健臨床心理士で構成される。
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