エリクソン
エリクソンは、人の一生を8つの時期に分け、それぞれの時期における「心理社会的な課題(葛藤)」への対処が人格の発達に影響するという視点から以下のようにまとめました。
発達段階 | 年齢の目安 | 発達課題 | 得られるもの |
---|---|---|---|
① 乳児期 | 0〜1歳半ごろ | 基本的信頼 vs 不信 | 希望 |
② 幼児前期 | 1歳半〜3歳ごろ | 自律性 vs 恥・疑念 | 意志 |
③ 幼児後期 | 3〜6歳ごろ | 自発性 vs 罪悪感 | 目的 |
④ 学童期 | 6〜12歳ごろ | 勤勉性 vs 劣等感 | 有能感 |
⑤ 青年期 | 12〜18歳ごろ | 同一性 vs 同一性の拡散 | 忠誠 |
⑥ 成人前期 | 18~40歳ごろ | 親密性 vs 孤独 | 愛 |
⑦ 壮年期 | 40〜65歳ごろ | 生殖性vs 停滞 | 世話 |
⑧ 老年期 | 65歳以降 | 統合性 vs 絶望 | 英知 |
ピアジェ
ピアジェは子どもの感覚運動から思考や認知の発達について4つの段階でまとめています。
感覚運動期 (0〜2歳)
感覚と運動を通じて世界を理解。対象の永続性が成立する(物が見えなくても存在を理解)。
前操作期(2〜7歳)
言語やイメージを使った思考が発達。自己中心性がみられる。保存の概念は未発達。
具体的操作期 (7〜11歳ごろ)
論理的思考が可能に。保存の概念や分類・系列化ができるようになる。
形式的操作期 (12歳以降)
抽象的・仮説的思考が可能になる。もし〜ならばのような論理展開や推論ができるようになる。
フロイト
フロイトは、人の人格はリビドー(性的エネルギー)の集中する身体部位の変化に応じて発達すると考え、子どもの自我の発達を5つの段階にまとめました。
口唇期(0〜1歳ごろ)
口を通じて快を得る。授乳や吸うことを通じて基本的な信頼や依存の感覚が育つ。
肛門期(1〜3歳ごろ)
排泄のコントロールに快を感じる。自律性・秩序感・自己主張の発達が始まる。
男根期(3〜6歳ごろ)
性器への関心が高まり、性差を意識し始める。エディプス・コンプレックスが現れる時期。
※エディプス・コンプレックス:子どもが異性の親に対して愛情や独占欲を抱き、同性の親に対しては嫉妬心や競争心、敵意を持つ現象
潜伏期(6〜12歳ごろ)
性的な関心が一時的に抑えられ、エネルギーが外部へ向き、知識の習得や集団活動など社会性が発達する。
性器期(12歳以降)
第二次性徴が進み、性への関心が再び高まる。成熟した対人関係や親密性の形成が課題となる。
その他
アタッチメント理論
ボウルビィが提唱。
乳児が特定の養育者に形成するアタッチメント(愛着)が、後の人格や対人関係に影響するとされた。
刷り込み現象
ローレンツが提唱。
動物が生後すぐに最初に見た対象に強く反応し、あとを追う現象。
カモの雛の実験が有名。臨界期に限定される。
※臨界期:発達の中である能力や行動が習得されるために特に重要な時期のことを指します。この時期に適切な刺激や経験が与えられなければ、その能力は正常に発達しにくくなる、または二度と習得できなくなることがあります。
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