欲求
欲求とは、生理的・心理的に何らかの不足や緊張状態を解消しようとする内的な状態、もしくはその充足を求める心の働きのことです。
一次的欲求:生命維持のための本能的な欲求(食事、睡眠、排泄、性欲など)
二次的欲求:社会や経験で身につく欲求(承認、所属、達成、愛情、自己実現など)
マズローの欲求階層説

5段階の階層(下から順に)
- 生理的欲求
生命を維持するための基本的な欲求(食事・睡眠・排泄など) - 安全・安定の欲求
安心して生活したいという欲求(住居・経済的安定・健康・災害からの保護など) - 所属と愛情の欲求(社会的欲求)
人とつながり、集団に所属したいという欲求(友情・家族・恋愛・仲間など) - 承認の欲求(自尊の欲求)
他者から認められたい、自分に価値を感じたいという欲求(尊敬・達成感・自信など) - 自己実現の欲求
自分らしく生きたい、自分の能力を最大限に発揮したいという欲求(創造・成長・目標達成など)
- 欲求は下位から順に段階的に満たされます
- 最上位の「自己実現」は、他の欲求がある程度満たされてはじめて意識される。
動機づけ(モチベーション)
動機づけとは、人が行動を起こし、方向づけ、それを持続させる心の働きのことです
内発的動機づけ
自分の興味・関心・好奇心によって行動が起こる(例:楽しいから勉強する)。
外発的動機づけ
報酬や評価、罰など外部からの刺激によって行動が起こる(例:褒められたいから勉強する)。
ワイナーの原因帰属
原因帰属理論は、アメリカの心理学者バーナード・ワイナーが提唱した理論で、人が成功や失敗の原因をどう解釈(=帰属)するかによって、その後の感情や行動が変わるとする考え方です。

分類軸 | 内容 | 例 |
---|---|---|
原因の所在 | 自分にあるか(内的)/他人や環境か(外的) | 自分の努力不足(内的)/運が悪い(外的) |
安定性 | 変わらない(安定)/変わる可能性がある(不安定) | 能力は安定/努力や運は不安定 |
統制可能性 | 自分でコントロールできるかどうか | 努力は統制可能/才能や天候は不可 |
- 成功を「努力」や「能力」に帰属すると:自信がつき、やる気が持続しやすい
- 失敗を「能力不足」として安定的・内的に帰属すると:無力感や諦めにつながる
- 失敗を「努力不足」として不安定・統制可能に帰属すると:次は頑張ろうという意欲が生まれる
感情
感情とは、外部の出来事や内部の状態に対して生じる一時的な心理・生理的反応です。
表情・声・行動・身体反応(心拍や呼吸)などに現れ、人間関係や意思決定に大きな影響を与えます。
基本感情(一次感情)
文化や年齢を超えて共通して見られる感情で、生まれつき備わっており、すぐに表情として表れます、
例:喜び、怒り、悲しみ、恐れ、驚き、嫌悪など
自己意識感情(二次感情)
自分と他者、社会的ルールなどの理解に基づいて生じる感情で発達や経験により獲得されます。
例:恥、罪悪感、誇り、嫉妬、照れ、後悔など
その他
- 感情コンピテンス:自分や他者の感情を理解・調整・表現する力
- 感情伝染:感情が無意識のうちに周囲に広がる現象
- アレキシサイミア(失感情症):自分の感情をうまく認識・表現できない状態
- カタルシス:抑えていた感情を表出することで心が軽くなる心理的解放
- アサーション:相手の気持ちを尊重しつつ、自分の感情や意見を適切に伝える自己表現技術
Yudaの福祉試験アカデミーYouTubeチャンネルも発信中です!
「Yudaの福祉試験アカデミー」では、仕事や家事のスキマ時間でも耳から学べる“聞き流し形式”で、用語の理解や知識の定着をサポートする一問一答問題を投稿しています!
また、試験勉強の入り口として取り組みやすい〇×問題もご用意しています。
「何から始めたらいいかわからない…」という方にもおすすめです!
ぜひチャンネル登録して、一緒に合格を目指しましょう!
試験対策おすすめ書籍(PR)


試験勉強のベースは過去問です!過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や重要ポイントが自然と身につきます。
コメント