感覚
感覚とは、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)などによって、外界からの刺激を受け取る過程のことです。たとえば、目に光が入る、耳に音が届くといった「刺激の受容」の段階です。
閾値
弁別閾:ある刺激の変化を「違う」と感じ取れる最小の差のこと。人が2つの刺激の違いを知覚できるためには、一定以上の差が必要となる。
例:100gの重りに110gを足すと違いが分かるが、105gでは違いに気づかない場合、弁別閾は「約10g」となる。
刺激閾(絶対閾):ある刺激を「感じ取れるかどうか」の最小限の強さのこと。これ以下の刺激は存在していても感知されない。
例:暗闇の中で、かすかな音が聞こえるかどうか。聞こえ始める最小の音量が刺激閾となる。
刺激
適刺激:ある感覚器官に対して、特定の感覚を最も効率よく引き起こす刺激のこと。各感覚器は、それぞれに適した刺激に最も敏感に反応するようにできている。
例:目(視覚器)にとっての適刺激は「光」、耳(聴覚器)にとっては「音の振動」。
不適刺激:本来その感覚器の刺激ではないが、十分に強ければ感覚を引き起こすことがある刺激のこと。感覚器が想定外の刺激に反応する例外的なケースを指す。
例:目を強く押すと「光」が見えるように感じることがある(本来は圧力ではなく光で反応するが、圧刺激でも視覚が生じる)。
知覚
知覚とは、受け取った感覚情報を脳が整理・解釈し、「意味あるもの」として認識することです。
たとえば、目に入った光を「人の顔」として認識する、聞こえた音を「声」として判断することなどが含まれます。
明順応
暗い場所から明るい場所に出たとき、まぶしくて見えにくくなるが、しばらくすると目が慣れてよく見えるようになる現象。
暗順応
明るい場所から暗い場所に入ったとき、最初は見えにくいが、しばらくすると目が慣れて見えるようになる現象。
選択的注意
多くの刺激の中から、必要な情報だけに注意を向ける能力。
カクテルパーティ効果:周囲が騒がしい中でも、自分の名前や興味のある話題など特定の音だけを選んで聞き取ることができる脳の働き。
知覚の体制化
バラバラに見える視覚刺激を、近接や類同といった法則に従って、まとまりとして知覚する現象。人間は感覚情報をバラバラに処理するのではなく、まとまりのある全体(図)として知覚しようとする傾向があるため、「図」と「地」の分離が重要な視点になります。
ルビンの杯:白い部分を注視すると“杯”に見え、黒い部分を注視すると“向かい合う顔”に見える図。
知覚の恒常性
環境が変わっても、物体の大きさや形、色を一定のものとして知覚する性質。
遠くの人を小さい人とは感じない(大きさの恒常性)、開いたドアを長方形と認識する(形の恒常性)などが該当します。
錯覚(錯視・錯聴・残像)
実際の刺激とは異なる知覚が生じる現象。
錯視:形や長さが実際と違って見える現象。
錯聴:音を事実と違って聞き取る現象。
残像:明るい光などを見たあとに、像が一時的に残る現象。
馴化(じゅんか)
同じ刺激が繰り返されることで、反応が徐々に弱くなる現象。
例:時計の秒針の音など、最初は気になっても徐々に意識しなくなる。
仮現運動
実際には動いていない静止した画像が、連続して提示されることで動いているように見える現象。
アニメーションや映画などはこの原理を利用しており、知覚の錯覚の一種とされています。
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